まいのりてぃりぽーと

おぬぬめを紹介します

ウーロン茶苦かったろ。苦くて当然と思ったか?

今週のお題「好きな漫画」


タイトルは大好きな漫画で主人公が放つセリフの一つなんですよね。
これどんな場面だと思います?


主人公が対戦相手と試合前に会食をした際に下剤盛っていることを告げるシーンなんです……
そう、この漫画の主人公はとんでもない男なのである…

そんな主人公が活躍する漫画は木多康昭先生が描く『喧嘩商売』((週刊ヤングマガジンにて時折連載中(作者が隙あらば休載するため)「最強の格闘技は何か?」をテーマに最強の座をかけて何でもありの異種格闘技戦が繰り広げられる。主人公は歴戦の格闘技者に類稀なる頭脳を用いて謀略を張り巡らしつつ闘いを仕掛ける… 現在はタイトルを変え第二部として『喧嘩稼業』が連載中)


この主人公、とにかくクレバーというより卑怯に片足を突っ込んでいる
今まで犯した悪行の数々はとても人の所業とは思えない

作中でも『悪魔の申し子』とか言われる始末

今までに犯した悪行の数々

  • 喧嘩相手に柿の種を食わせ毒物と嘘を付き嘔吐させる
  • 回転ドアで人の指を挟む
  • 実の父を冤罪で警察に付き出す
  • 対戦相手に毒を盛ったと嘘を付き嘔吐させる
  • 修行という名目で広域暴力団を解体する
  • 対戦相手に生き別れの母親を演じさせた詐欺師を送り付ける
  • 対戦相手に毒針を指す

毒物が得意技みたいなキャラ紹介になったが他にもとにかく悪行の限りを尽くす。
そしてほとんど全て笑いながら行っている。悪である。


傍から見ると主人公が一番ヒールの立ち回りをしているが、この漫画のテーマは「何でもあり」が重要なコンセプトになっているため主人公はとにかく悪魔的な大立ち回りを繰り広げる
時には待ち伏せを仕掛け、時にはうそをつき、時には人をけしかける
だがこうした努力も全て格闘技のプロと戦うための戦略のひとつでありこの作品の大きな魅力の一つである

主人公はけっして特殊な超能力を持ち合わせているわけでもなく、その頭脳を巡らせて強敵と渡り合っていく。
だからこそ事前の準備を入念に行い、仕掛けた罠の数々に誘導していくことで有利な展開を作り出す。
その努力が結果に直結する様はある種、少年漫画のような清々しさすら感じられる。

また並行するギャグパートが尋常じゃなくおもしろい。
基本的に時事ネタを多用するスタイルであり、なおかつ踏み越えてならないラインを平気でまたいでくる。
実在の著名人に酷似した人物が登場することも多々ある。
(主人公の担任教師が未成年淫行で逮捕されるのだがモデルとなった人物は島袋武であったり、…)

興味を持った人は是非本誌で追ってみてほしい。


ざっくりとした紹介になってしまったが男であれば読むべきと言っても過言ではない漫画である。
熱量も笑いも一線級のおもしろさであり、ここまで矛盾なく両立している作品も稀有だろう。